2021/07/19(月)

歴代最強タイトルは、「Venus」!?

 今からちょうど35年前、1986年7/19付ビルボードのシングル・チャート「Hot 100」にて34位上昇中だったのがBananarama「Venus」!!
 この後見事トップへと到達、彼女たちにとって「Cruel Summer」(84年9位)以来2曲目の(米における)トップ10ヒット、というか唯一の全米ナンバーワン・ソングとなった作品です。BananaramaとPWL(ストック/エイトケン/ウォーターマン)のタッグのキックオフとなった曲で、この後当該タッグは「I Heard A Rumour」(87年4位)、「Love In The First Degree」(88年48位)等、日本でも大いに耳なじみとなったフロア・ヒットを多く排出しています。「Venus」は長山洋子/荻野目洋子等、「Love In The First Degree」はレモンエンジェル(第一級恋愛罪)等、日本の女性アイドルたちによる日本語カバーも、深く記憶に刻まれたものでした。
 いうまでもなく「Venus」は、Shocking Blueが1970年に全米ナンバーワンにした楽曲のカバー。PWLによる過去のナンバーワン・ヒットのユーロビート・カバーならば、Kylie Minogue「The Loco-Motion」(88年3位)も印象的でしたね。この2曲には奇妙な共通点があって…それは過去3度にわたって(同タイトル)の楽曲がトップ3ヒットしている、というもの。どういうことかというと…
 「Venus」は、
・「Venus」/Frankie Avalon(59年1位)
・「Venus」/Shocking Blue(70年1位)
・「Venus」/Bananarama(86年1位)
 「The Loco-Motion」は、
・「The Loco-Motion」/Little Eva(62年1位)
・「The Loco-Motion」/Grand Funk(74年1位)
・「The Loco-Motion」/Kylie Minogue(88年3位)
 「Venus」は、Frankie Avalon版は同名異曲、Shocking BlueとBananaramaが同じ曲。そして「The Loco-Motion」は3作品すべて同曲という違いはありますが、ロック・エラにおいて“同じタイトルの曲が3度トップ3入り”は、これ以外に「My Love」しかありません。楽曲自体の強さでいえば、同じ曲が3度トップ3入りした「The Loco-Motion」、タイトルの強さでいえば、同名異曲及びオリジナル/カバーの両方で1位を獲得した「Venus」が、それぞれ東西横綱といったところでしょうか。ちなみに「My Love」はすべて異曲で3度ナンバーワンとなっていました;
・「My Love」/Petula Clark(66年1位)
・「My Love」/Paul McCartney &Wings(73年1位)
・「My Love」/Justin Timberlake feat. T.I.(06年1位)
ということで、過去3度ナンバーワンとなった「Venus」と「My Love」、この2作品のタイトルこそが、“最強タイトル”ということになるのではないでしょうか。こういう観点からも、PWLがポップ・ミュージックの歴史にいかに大きな爪痕を残したのか、が窺い知られるのでは。そしてタイミング的には、そろそろ「Venus」というタイトルの曲が全米ナンバーワンになる確率は高くなってきているような…。今こそ狙い目なのかもしれません!(ホントかよ!?)
(KARL南澤)


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