2021/06/07(月)

「Bette Davis Eyes」は、81年最大ヒットだったのか!?

 今からちょうど40年前、1981年6/6付ビルボードのシングル・チャート「Hot 100」にて、1位に輝いていたのがKim Carnes「Bette Davis Eyes」!!
 Kim Carnesって実に味のある、良いシンガーですよね。最近この手の米ルーツ・ロックを基盤とする女性シンガーがマイ・ブームでして…。Kim Carnesに関してならば、Gene Cottonとのデュエット「You’re Part Of Me」(78年36位)以降のトップ40連発時ももちろんいいのですが、それ以前の一般的ブレイク前の作品がいかにも“アメリカのイナカのねえちゃん”的な雰囲気で(褒め言葉です!)、かなり魅力的なんですよね。スワンプ/サザン・ロック系の再発掘の一環において、まあこれは最近気づいたことなのですが。そう、最近は主に70年代カントリー系アーティストをやたらと掘っている…。
 ということで「Bette Davis Eyes」です。この6/6付時点で4週連続の1位、結果的に合計9週1位という、結構なメガ・ヒットになった作品でした。ただしこれが9週“連続”1位ではなく、9週“不連続”1位という…。そう翌6/13付で5週連続1位となって長期政権を誰もが疑っていなかった中、6/20付において事件が勃発したのです。なんと!Beatlesのヒット・ソングをディスコ・メドレーに料理したオランダの策士集団Stars On 45の「Medley」が、まさかのトップに躍り出てしまった!もちろん実にそっくりに歌った歌唱スキルの高さには目を見張るものがあったものの、どうしても“イロモノ”として捉えられていた「Medley」が1位獲得…。Kim Carnes陣営は、思わぬ伏兵に足元を掬われたというわけで、結構驚愕の一撃だったのではないでしょうか。まあ「Medley」のトップは1週だけに終わって、6/27付から「Bette Davis Eyes」が再びポール・ポジションを奪取、その後4週連続1位、結局5週+4週、計9週1位となったのでした。世が世ならば、「Bette Davis Eyes」は10週連続1位の可能性もあったのですが、ヒット・チャートに“たられば”はあり得ませんね。もちろん9週1位って、立派なメガ・ヒットですから。ただねえ、1週だけでもトップを阻まれたのが、よりによってStars On 45…なんとなく忸怩たる思いを抱いたのだろうなあ、なんて推測してしまいます。
 「Bette Davis Eyes」が9週1位を獲得した7月中旬時点で、“今年(81年)は9週クラスのナンバーワン・ヒットは、さすがにKim Carnes以外出てこないだろう”なんて思われていたのですが(少なくとも筆者は思っていました!)…なんとなんとその直後の8月に1位となったDiana Ross & Lionel Richie「Endless Love」(81年1位)がまさかの9週連続1位!これにはびっくり、81年だけで“9週1位”が2曲も誕生したのでした。さらに極めつけは、「Endless Love」の余韻冷めやまぬ11月にOlivia Newton-John「Physical」がトップに立ち、なんと翌82年にかけて10週連続1位を達成!大興奮の二けた週1位が誕生。1981年、9週以上のナンバーワン・ソングが3作品輩出されたわけで、なんとも稀有な年になったのでした。
 Kim Carnesにとって「Bette Davis Eyes」は唯一の全米ナンバーワン、もちろん自己キャリア上最大のヒットとなった曲です。収録アルバムは『Mistaken Identity』(81年)でした。
(KARL南澤)


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